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風や雪、雷、寿命で倒れた森の樹は、
微生物や菌類、植物、昆虫、鳥や動物のベッドになり、食堂にもリビングにもなります。
樹は倒れるとこんどは、ほかの生き物たちの「家」として生きるのです。
今までの生を終えて、別なかたちで生きる。
生きるものを「養生」する役割を担うことから、
森の倒木のことを、英語圏では「ナースログ(nurse-log)」と呼ぶことがあります。

    ターナー (木べら)  

      いろいろ   

     おたま (杓子)    

 使用上のご注意・メンテナンス

  ナース・ログproject取扱店 


◆ここでご紹介している作品は、ほんの一例です。まったく違うコンセプト、形状のものもありますのでお店でお確かめください。
◆工程上同じものは作れませんので、すべての作品はオンリーワンです。







@幅広のターナー
先端がまっすぐなので、ホットプレートなどに適した木べら。幅広なので、玉子焼きをくるくるするときも使いやすい。
表面の凸凹はしゃもじとして使うときにご飯離れがよいのでは、とのデザイン。
後端のカギ型状のつくりは釣り下げるときのためのもの。ヒモを通す穴をあけると、なんとなく穴の中が汚れたままになる気がするので、最近はこんなデザインも。北ヨーロッパでよく見かけるらしい。
[ 全長265mm、最大幅83mm・樹種不明古硬材使用・ウレタン塗装 ]




@楢古材を使ったターナー
楢材は独特の木肌で、なかなかよいものです。磨くと、ランダムに木目を横断するような「模様」が現れます。
硬いので、ターナー向きの材だと思います。
この作品は、化粧彫りをほどこした側が多く削られてすこしくぼんだので、右利き用になりました。
[ 全長305mm・楢古材使用・ウレタン塗装 ]




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@赤いターナー
木の名前は不明ですが、赤い木肌がおもしろい。
グリップ後端をステッキ状にカーブさせると、握ったときにターナーが腕と一直線となり、狙ったポイントを正確にターンさせることができます。
握り部分上の段差に親指をかけるとグリップ力が増します。一度お試しください。
[ 全長280mm・古板使用・ウレタン塗装 ]




@イチイ(オンコ)の木べら
イチイ材は柔らかい材で、あたたかみがあります。この質感はご飯と相性がよい気がするので、しゃもじとして使うのが適当かと思います。
[ 全長257mm・イチイ古材使用・ウレタン塗装 ]




@古硬材使用のターナー
木目の関係で削りやすい側を彫り進んだら、自然に右利き用に仕上がりました。目指したわけではないのですが、よくあることです。材の意思なのではないかと思います。同様に、左利き用のものが自然にできあがることもあります。
[ 全長347mm・古硬材使用・ウレタン塗装 ]





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@イチイの茶さじ
和のスプーン、茶さじ。すくう量を自由自在に加減できるところが、西洋との考え方の違いが見えておもしろいです。「だいたい」でいいんじゃないか、ということで。
[ 全長150mm・イチイ古材使用・ウレタン塗装 ]





@曲がりのある箸
今は100円ショップできれいな箸が手に入る時代なので、直十ではあえて、曲がった箸をご提案しましょう。曲がった箸は少しだけ使いづらいですが、それを個性だと解釈していただければ、うれしいです。まっすぐな線で行くよりも、曲がった線で行きましょう。
[ 全長240mm・樹種不明古材使用・ウレタン塗装 ]





@白樺古材のおたま
白樺はやさしい風合いの材ですが、完全に乾燥するとけっこう硬くなります。ウレタン塗料ふき取り仕上げを3回おこなっています。
[ 全長285mm・樺系古材使用・ウレタン塗装 ]




@柿渋塗りのレンゲ
柿渋塗りのものは塗膜がはがれやすいですが、これは宿命のようなものです。
使っているとだんだん塗膜が薄くなり、かわりに愛着がわいてくるのが柿渋塗りの不思議なところです。
この作品は、途中から片寄って彫らざるをえなくなり、左手用となりました。
[ 全長268mm・樹種不明古材使用・柿渋塗り ]




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@楢のレンゲ
カトラリーのネックが太いと、どうも垢抜けない気がします。その点、楢は硬いのでネックを細くデザインできます。
楢独特の、木目を横断して走るランダムな模様はおもしろい。風格が出ます。
[ 全長280mm・楢古材使用・ウレタン塗装 ]




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◎ 使用上のご注意とメンテナンス ◎

@天然素材のため、やさしく扱ってください。金属製のものよりも、かなりデリケートです。本来の用途以外に使用されますと破損しやすくなります。

@使用後は、できれば洗剤を使わずに柔らかいもので洗い、寝せた状態でよく乾かしてください。乾かすあいだ立てておきますと水分が製品の下の部分にたまってしまい、黒ずみやひび割れができやすくなります。
特に、つけおき洗いは絶対に行わないでください。水分が木質に過剰に浸透して製品の寿命を縮めます。

@ご使用により表面がざらついてきたり、塗膜が落ちてきましたら、紙やすりや金属スプーンの凸部でこすって滑らかにし、クルミの実(食べる部分)をこすりつけるようにしてクルミオイル(オイルだけを抽出したものでももちろんオーケーです)を染み込ませ、乾いた布で磨きますと応急の補修ができます。
ちなみに、サラダ油やキャノーラ油、オリーブオイルやごま油は、べたつきがいつまでも続くので、補修には使えません。
もっと本格的に補修をされる場合は、サンドペーパーで表面を整えたのち、ウレタン塗料(直十で使っているウレタン塗料は「ワシン」の油性ウレタンニスです)を薄く塗り、3分ほどおいた後で布でふきとります。乾くまで待ってから、この工程を3回くりかえせば完璧な補修となります。

@柿渋仕上げの塗膜は剥げやすいものです。あらかじめご了承ください。
柿渋塗りの補修は、上記のクルミオイル使用によるものも可能ですが、サンドペーパーで表面を整えたのち、柿渋を塗り重ねますと、完璧な補修ができます。柿渋塗料は、ホームセンターや通販で手に入ります。



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★取扱店(2017年2月現在 ※取扱店は予告なく変更される場合があります。ご了承ください)

道の駅パパスランドさっつる
(北海道清里町)


ハンドメイド作品販売サイト「iichi」にて「ナース・ログproject」と鱒彫刻の販売開始しました。ショップのアドレスはこちら。どうぞよろしく。